代替えで「穴」埋めすると、本心がわからなくなる

ビリーフ、思い込み、価値観、観念

対人関係がうまく行かない以外にも
「穴」埋めの問題は、まぁまぁあるんだけど

私が一番マズイんちゃう思ってるのは
自分の本心がわからなくなること
今日はそんな話をしていくね

「穴」対策にはパターンがある
詳しくはWikipediaで「防衛機制」見てね

多く伺うパターンとしては
抑圧、投影、置き換え、あたりで
今回は「置き換え」について話をしよう

「置き換え」は、字の通り
置き換えて満足しようとする行為

本当に欲しいモノが得られないために
代替え品での穴埋めを行う対策のこと

ここで書いてる「モノ」とは「感情」のこと

本当に欲しい感情ではないけど
それが手に入らないから
これでいいか、って妥協するってこと

これ、モノでないところがポイントね

本当に欲しかった「感情」が手に入らないので
ニセモノの「感情」で我慢しちゃう
(代理感情とも言うよ)

でも、潜在意識下では
得たそれが、ニセモノだって、わかってる
本当に欲しい物じゃないって、わかってる

それでも、何も得られないよりマシだから
それで満たそうと、もっともっとと要求する

それなのに、埋めても埋めても
いつまで経ってもその穴が埋まらない
という、エンドレス穴埋めに陥っていく

(依存症なんかは、裏でこういう仕組みが
働いてるんではないかと、勘ぐりたくなるんですよね…)

例えば、よく伺う
「結婚したい」「彼氏が欲しい」
という表向きの欲求があるとします

欲求なので、大抵の場合
そこに疑問を持つことはありませんが

セラピストは、その本当の欲求はなんだろうな?
と考えつつお話を伺います

結婚したいのに出来ない、と来られる方は
表向きの欲求と、本心の欲求がズレていることが多いのです

これが、私が一番マズイんちゃうかと思ってること

ずっとこの「代理感情」で穴埋めやってると
自分が本当に欲しい物がわからなくなっていく

本当に、自分が望んでいることが
わからなくなってしまう

私の場合は、
ずっと仕事を頑張りスキルアップに励んで
チームのためになろうと頑張っていた
そして、良い妻になろうと努力して
色んなことをひとりで頑張ろうとしていた

そうすれば、認めてもらえるから
褒めてもらえるから、愛してもらえるから
認めて欲しい、褒めて欲しい、一心で頑張ってた

でも、どんなに頑張っても
満たされた感覚には程遠くて
でも、頑張り続けるしか方法を知らないから
ひたすらそれを続けて行くしかなかった

でも、ある時気がついてしまったのだ
「認めて欲しい」も「褒めて欲しい」も欲しい物じゃなかった

本当は、
「そこに居ていいよ」
「何もしなくても、そこに居て大丈夫だよ」
それこそが、欲しい物だった

私ただ、安心したかったんだ
その、本当の気持ち、本当に欲しかったものが
本当に長いことわからなかった

それは、幼い頃得られなかった
「無条件の居ていい」を
気持ちを封じていい子を演じることで得た
小さな承認で我慢しようと、幼い私が学んだ対策だった

誰も居ていいよ、とは言ってくれなかったけど
「いい子だね」「しっかりしているね」
と言ってくれたから

私はいい子でしっかりした子を
演じ続けなければいけなくて
自分の本心が、どこにあるのか、
全然わからない、抜け殻みたいな大人になってしまったのです

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