好きなことがわからない時に、ワクワク探しより前にやるべきこと

五感・感性・感情

私は長い間、
本当に好きなこと、本当にやりたいこと
というのがわかりませんでした

頭ではわかってるのです
これが得意
これをやると褒めてもらえる

でも、自分の内側から
沸き上がるような楽しさ
というのには
ついぞ出会えずにおりました

ピンときたという免罪符を手に
手当たり次第に教室やセミナーに通いました

ですが
いまひとつ、これだ!
というものには出会えません

後からわかるのですが、
その時は、「ワクワク」とか
「本当にやりたいこと」なんて
必要なかったのね

やるべきことは、
「自分の本当の気持ちに気がつく」
ことでした。

だって、本心にフタしたままだと
ワクワクセンサーなんて
錆び付いちゃってるままなんだから

私がそれに気がついたのは
タイから戻って復職したときでした

戻っては見たものの、
職場の環境は、著しく変わっていて..

つらい思いをしている仲間に
なんの助けもできずに

もっと……もっと、なにか自分に
出来ることがあったのではないか

もっと、自分に知識があれば
もっと、もっと自分になにかがあれば

求めても仕方のないことを求めては
自分をただ責めていました

自分がもっと頑張ってれば…
自分がもっとしっかりしてたら…

心の奥底で
自分をとがめる声が止みません

私は、自分をとがめる声の記憶を
さかのぼってみました

すると、会社員になりたての頃にも
「この役立たずが!」
という声が

中学生の頃にも
いじめられている同級生を助けられず
「あなたなにも出来ないのね…」
という声が

何回か同じ痛みを見ていくうち
幼い日の自分に出会いました

つらい思いをしている母を
ただ、見つめることしかできない自分

無力で、非力な自分
情けない、ちっぽけな自分!

それからしばらくは、
繰り返し悲しい失意に似た記憶が訪れ、
毎日、泣きながら過ごしました

幼い頃の悲しみや苦しみ、痛みが、
次々と大きな波のように襲ってきます

そうしながら少しづつ
自分の感情を消化し
静けさの畔にたどり着きました

自分でも知らないうちに、
貯めて貯めて我慢していた感情や
幼い頃に作った傷がたくさんありました

そしてそんな傷たちをビリーフで封じたまま
大人になってしまっていた

そう
「自分の本当の気持ちに気がつく」

そのためには、
自分すら気がつかないでいる「感情のフタ」を
こじ開ける必要があったのです

もし、やりたいこと、
ワクワクするっていうことに
イマイチピンと来てない

そんな方がいたら「感情のフタ」を
ぴったりと閉ざしているから、
かもしれません

そのフタを開け、凍らせた感情を
溶かして流してあげないことには
ワクワクや、やりたいことは
感じられない場合が多いのです

本当に好きなこと、本当にやりたいこと
を見つけるためには

感情のフタを開け、
凍っていた感情を溶かしてあげること

そして、自分の本当の気持ちを感じて
認めてあげることが先決なのです

2017年10月16日の記事を再編集

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