夕方、散歩の途中に一休みしていると、3歳くらいの男の子がギャン泣きしながらお母さんの足元にしがみついているのが目に入ってきた
「だっこ！だっこ！だっこがいいぃぃぃ！」
男の子の、魂からの絶叫が聴こえてくる（この、魂からの叫びって、大人になると出来なくなるよね）
「自分で歩くって言ったでしょ！」
お母さんは、大きなお腹で買い物袋をかかえて、そしてもう一人の男の子と手をつないでいるから、そうだよねぇ、その状態で抱っこは無理だわ
「だっこ！だっこ！だっこしてぇぇぇ！」
絶叫にかぶせるように
「お母さん抱っこできないの！！」
お母さんも声を張り上げた
よかったら、おばちゃんが抱っこしましょうか？と一瞬思いつつ、違うよね、お母さんなんだよね
いつも弟の手を取って、おなかの中にもう一人赤ちゃんがいる、お母さんの手は、僕には回ってこない
そう、欲しいのはお母さんなんだよね
だってまだ、そんなにあなたは小さい、まだまだお母さんに甘えたい、お母さんを独占したい
それなのに、いつもお母さんは、弟や赤ちゃんを優先して、僕のことは後回しだよね
お母さん、僕を見てよ、僕と手をつないでよ、僕を抱っこしてよ
寂しくて、悲しくて、やりきれない思いが伝わってくる..
あー、僕は愛されない、僕はいいつも我慢しなきゃいけない、ってビリーフ作るのかなー
作るのかもしれないね、それは君の魂が持ってきたドラマだよ、ちゃんとクリアできるから大丈夫だよ
君がそのビリーフをリセットして、自分の人生切り替えたいと思う頃（30年後？くらい？）まで、私は生きてるのかなぁ？その頃には、ビリーフリセットなんて、当たり前のこととして、広まっていてほしいなぁ、広めなきゃなぁ、などなど考え始め、いかんいかんと帰り支度をする
「僕、頑張ってるねぇ、寂しいんだねぇ」
と声を掛けたら、憮然と立っていたお母さんが、はっとした表情になった
お母さんも、頑張ってきた方なんだろうなぁ
誰も悪くない、誰も悪くないんだよ
みんな、一生懸命なだけなんだよね..いつか、そのことに気が付いてね
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