不安がない人生は幸せかな?

ビリーフ、思い込み、価値観、観念

常に不安で心配が絶えないという方の中には、幼い頃から、もっと言うと、お母さんのお腹の中に居る頃からすでに、安心安全を十分に感じられなかったという方も居る

そういった方はまず、安心安全を少しづつ、経験して体感していく段階が、最初に必要になる

背中から肩、腰を、かちこちに固まらせている方は、固めてやり過ごすという、固める防御反応でストレスの対処をしてきている可能性が高い

そうすると、それが優位な反応と刷り込まれて、些細な事でもその「固める防御反応」で対応してしまおうとする

そして、それが当たり前になってしまうと、常に緊張しているという身体の状態になってしまう
それは、常にストレスが掛かっていると同じ事

そういう方は、まず身体を安心させていく、そしてセッション等で、恐怖に基づいた価値観を見直し、滞っていた未完了の感情を開放していく、という必要があるよ

さて、今回お話したいのは、その段階を少し過ぎた方
セッションやセラピーを受けて、かなり楽な状態でいられるようになった、という段階に来た方

そういった方が今、何も怖い思いをせずに日々を過ごしているとしたら、とても幸せなこと
その状態を十分満足するまで味わってあげてね

そして、その状態がまぁまぁ続いてるな、という方が居たら、それはちょっと、残念な状態かもしれない

実はそれは、あなたが全くチャレンジをしていない、新しい価値観と出会っていない、ということだから

不安や恐怖という感情を、どうしても私たちは避けたいと思ってしまうものなのだけど、では不安や心配、恐怖心がまったくなくなったら、完璧に幸せな人生なのかというと、そうでもない

不安や恐怖は必要な感情でもあって、しかもとても大事な感情なの
河合隼雄氏は、こう言った

恐怖はない方がいいように見え、ずっとそういう状態が続くと安心ではあるが、死んでいるのと同じである。

生きる体験の中には必ず恐怖が入ってくる。

存在を揺るがされるということは、うまくすれば、新しいことが開かれるが、下手をすれば破局を迎える。つまり、恐怖はその両者のちょうど境目になる。

不安や恐怖は、悪いことではない、それがなければ新しい経験がないということ、いままで経験した過去の繰り返しの中でのみ、生きているということになってしまう

そんな人生って、むなしくて、つまらない

不安って、みんな持っている感情なんだけど、それを避けたくて仕方ない方は、実はその奥に、自分の無力感のビリーフや孤独感のビリーフが潜んでいるケースが多い

自分には力がないから、不安や恐怖が実体化したときに対応できない、太刀打ちできない、どうにもならない、と思ってる無力ビリーフが多い

そして、太刀打ちできなくて、どうにもならず困ったときに、誰も助けてくれない、頼れる人がいない、私は居場所がなくなって、独りぼっちで孤独死していくんだ、と思ってる異質ビリーフの方も多い

やりたいことやっていこうとすると、どうしたって「恐怖」ってね、出てくるのよ
こんなことやったら、嫌われるんじゃないか、仲間外れにされるんじゃないか、みんなが口も利いてくれなくなって、仕事も失って、無一文になって、野垂れ死にするんだ~

くらいまで、瞬足で駆け下りていく方がいるんだけれど、ちょっと待って
そんな時には、周りの信頼できる方を探してみて
そして、こんなことやってみたいって話をしてみて

あなたが、やりたいと思う方を信頼してあげようよ
やりたいこと、自分にやらせてあげようよ

不安な自分も、安心な自分も、どっちもあっていい
そのままで、一歩進んでみよう

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